電動自転車バッテリーの再生復活方法

電動自転車の再生復活方法 電動自転車

電動アシスト自転車のバッテリーは、2~3年経過すると、だんだん弱り始め、5年ぐらい使い続けると、寿命がきて使えなくなります。 そんなときは、新しいバッテリーを買うか、今使っているバッテリーを再生復活させるかのどちらかになります。
この記事では、電動自転車のバッテリーの再生復活について紹介します。

バッテリーはリチウムイオン電池

現在の電動アシスト自転車に採用されているバッテリー(充電器)は、ほぼすべてがリチウムイオン電池です。
昔のニッカド電池などと比べてずいぶんバッテリーが長持ちするようになりました。
今のスマホなんかも同じようにリチウムイオン電池です。
小型で大容量で安定しています。
このリチウムイオンバッテリーの優れている点のひとつに、継ぎ足し充電をしてもバッテリーが弱ったりしないことです。
昔のバッテリーは、バッテリーが空になる前に、充電すると、だんだん満タンのバッテリー容量が減っていくメモリー効果という悪い現象がありましたが、リチウムイオンバッテリーが普及して、そんな心配がなくなりました。

電動自転車のバッテリーの寿命

バッテリーの寿命には、「時間経過」と「充電回数」が影響します。
時間的な目安は3年から4年ぐらいで、充電回数の目安は、700回から900回ぐらいです。
充電を繰り返す度に劣化が進み、700回くらい充電するか、購入から3年経過したら、購入時のおよそ半分の容量になります。
それでも、電池の減りが早くなったとは感じますが、バッテリーは新品で買うと、最低でも3万円ぐらいして、高いものだと4万円以上必要なので、しばらく使い続ける人が多いでしょう。
それでも、5~6年経過すると、さすがに、バッテリーが全く使えなくなる日が来ます。
そうなる前に交換したいですね。

バッテリーを長持ちさせるコツ

(1)充電回数を減らす

毎日、電動アシスト自転車に乗るという方は、時間経過よりも充電回数が上限まで達して、バッテリーの寿命になるケースが多いです。
残量60%ぐらいでも充電器で残量100%までフル充電するのは、もったいないです。
できれば、残量が20%とか30%ぐらいになるまで使ってから充電器でフル準電するようにしましょう。

(2)変速機をフル活用する

 変速付きの電動アシスト自転車の場合、走り始めは軽いギアとし、スピードがついたときには重いギアに切替して走ると、無駄にバッテリーを消耗させません。

(3)タイヤの空気圧を適正に保つ

電動アシスト自転車の場合、タイヤの空気圧が減っていても、バッテリーの力で、さほど不自由なく走行できてしまうので、空気が少なくなっても放置されがちです。
空気が少なくなった状態での走行は、バッテリーには、負荷がかかっているので、常に適正な空気圧を保っておきましょう。

(4)長期で乗らないときはバッテリーを外して保管

自転車にバッテリーを付けたままにしておくと、少しづつ自然放電して、バッテリーの残量が少しづつですが減っていきます。1~2週間程度乗らないのであれば、つけたままでも良いと思いますが、それ以上、自転車に乗らないのであれば、バッテリーは外して独立で自宅保管しておくのが望ましいです。
15度~25度が最適な保管環境です。
また、残量が空の状態で保管すると、バッテリーの劣化が進むので、必ず残量がある状態で保管しましょう。

(5)冬は毎日室内保管しておく

バッテリーは寒さに弱く、10度以下の環境では、バッテリーの反応が鈍くなり、氷点下では正しく動作しない可能性があります。 それを避けるためにも、冬の間は、毎日バッテリーを外して自宅保管して置けば、走行中のバッテリーは熱を発するので、バッテリーがちょうど良い温度を保ちます。

バッテリーを買う前に一度試してほしい裏技

5~6年経過しているなら、おそらく無理ですが、まだ3年ぐらいしか経過していないのに、使えなくなるぐらいバッテリーが劣化していると感じている場合、試してほしい裏技があります。
コンタクトスプレーってご存知ですか?
接点復活剤って呼ぶこともあります。
これって、電子部品の電気接点の汚れを取り除き、電気の流れを回復させる洗浄剤のことで、自転車のバッテリーの場合、バッテリーと自転車本体をつなぐ金属部分の接触不良で、電池容量が誤認識されている可能性もあります。
そんな場合は、このコンタクトスプレーを自転車本体と接触する金具に、プシュッとかけてやれば、一撃で回復します。
コンタクトスプレーは、ゲームのSDカードの端子や、イヤホンやUSBの端子にも使えます。
1000円前後と高くないですし、一家に一個あると便利ですね。
特に、イヤホンとかUSB端子なんかは、これをプシュっとかければ直るものも、故障したと勘違いして新しい本体を買う人も多いと思います。
自転車のバッテリーも一度試してみても損はないです。

新品のバッテリーを買う

バッテリーが5年以上経過して使えなくなった場合、バッテリーを買い替える必要があります。
新品のバッテリーを買う場合は、自分の使っているバッテリーの型番を見て、同じものをAmazonや楽天市場で探すことになります。
ただし、バッテリーは年々進化しており、今使っているバッテリーは出回っておらず、互換性のある新しいタイプのバッテリーを買うケースが多いと思います。
今よりも満タンの容量が大きいタイプを買える場合も多いです。
電動自転車の各社が公式サイトで、互換表を出していますので、そちらでご確認してください。

リンク パナソニックの電動自転車バッテリー互換表

リンク ヤマハの電動自転車バッテリー互換表

リンク ブリヂストンの電動自転車バッテリー互換表

今使っているバッテリーをリサイクルして使う

今使っているバッテリーを、バッテリーリサイクル再生業者に送って、中身の電池部分を入れ替えて、使える状態にしてくれるサービスがあります。
バッテリーのケースや電子回路基板は、そのまま使えるので、新品を買うより、かなり安く済みますし、エコにもなり地球に優しいです。

引用:電動自転車バッテリー再生修理専門店

電動自転車バッテリー再生修理専門店

ちなみに、追加料金(3000円程度)で、今よりバッテリー容量を増やすことも可能な場合があります。
また、修理には2~3週間必要で、その間に代替バッテリーが必要な場合は、無料貸出してもらえます。

電動自転車のバッテリーを処分したい場合

電動自転車のバッテリーを処分する場合、各自治体のルールに基づいて処分する必要がありますが、粗大ごみですら受付してもらえず、決められた回収方法が定められているケースが多いです。
ネットで、「自治体名+電動自転車バッテリー+処分」などのキーワードで検索すれば、自治体が決めたルールが分かるかと思います。
ちなみに、私の住んでいる自治体では、専用の回収ボックスがありますが、家の近くにはないので、いまいち使いづらいです。
自治体回収以外の方法で、電動自転車のバッテリーを処分する方法を紹介します。

(1)自転車販売店

自転車販売店は、無料処分してくれます。
ただし、個人でやっているような小さな自転車販売店は、なんともいえないので、下記リストにあるような全国チェーン店に持ち込むのが確実です。

(2)家電量販店で回収してもらう

家電量販店の場合、各店舗に専用のリサイクルBOXが配置されているケースが多いです。
もし、見当たらない場合、直接 相談窓口やスタッフに声をかけて、電動自転車のリチウムバッテリーの無料回収を行っているか確認しましょう。

家電量販店(例)

  • エディオン
  • ヨドバシカメラ
  • ビックカメラ
  • ケーズデンキ
  • ヤマダ電機

(3)ホームセンターで回収してもらう

ホームセンターで、自転車売場がある場合、リチウム電池のリサイクルBOXを設置してあったり、自転車売場で無料処分してくれる場合が多いので相談してみましょう。

ホームセンター(例)

  • コーナン
  • コーナンPRO
  • カインズ
  • ロイヤルホームセンター
  • コメリ
  • DCMグループ
  • ビバホーム