富山県側から黒部ダムへのアクセス方法|車での行き方も

黒部ダムの車でのアクセス方法 旅行

黒部ダム観光に行くとき、富山県側からアクセスする場合、富山駅から富山地方鉄道に乗り、立山駅で立山ケーブルカーに乗るのが定番です。
また、車で行く場合も、立山駅前に無料で広い駐車場があるので、そこで車を置いて立山ケーブルカーに乗るのが良いと思います。
しかし、この駐車場は広いですが、それでも黒部ダムに向かう観光者が多く、土日はすぐいっぱいになります。
そのため、この立山駅周辺のホテルなどに宿泊して、翌日の朝から黒部ダムに向かうのがおすすめです。

富山県側から黒部ダムにアクセスする方法(概要)

下記の通り、6つの乗り物に乗り換えて、やっと辿り着きます。
富山県側から黒部ダムにアクセスするのはけっこう大変です。
しかし、どの乗り物も珍しいものばかりで、子供も大人も乗り物だけで楽しめるので、黒部ダムに富山県側からアクセスすのは個人的にはおすすめです。
長野県側からの方が、あっさり行けてしまうので、黒部ダムへのアクセスは長野県側から行くのがセオリーですが、移動を楽しむという観点から、私はあえて富山県側からのアクセスをおすすめします。

(1)電車、車どちらでもよいので、立山駅まで行く
   車の場合は、車を預けて長野県側に運んでもらうのもおすすめ
(2)ケーブルカー(立山駅→美女平駅)
(3)立山高原バス(美女平駅→室堂駅)
(4)立山トンネルトロリーバス(室堂駅→大観峰)
(5)立山ロープウェイ(大観峰→黒部平)
(6)黒部ケーブルカー(黒部平→黒部湖駅)
(7)黒部ダム観光
(8)関電トンネル電気バス(黒部ダム駅→扇沢駅)※

※(8)は、黒部ダム観光後に、長野県側に行く場合を示します。
 もし、帰りは富山県側に帰る場合は、来た通りに戻りましょう。

(1)電車、車どちらでもよいので、立山駅まで行く

車で立山駅に行く場合

グーグルマップ引用
現地駐車場案内看板

立山駅前に無料の駐車場があります。
通常時は600台、混雑時には臨時駐車場が900台追加されるので、計1500台分の駐車場があります。
もし朝一に行けるなら、ケーブルカー乗り場に近い第一駐車場(280台)に駐車しましょう。
もし空いていなけば、周辺に無料駐車場が散乱していますので、現地の案内に従って、駐車しましょう。

リンク 立山黒部アルペンルート駐車場のご案内

マイカー回送サービスが便利

立山駐車場に車を駐車して、黒部ダムを観光した後、もう一度同じルートをたどって、立山駐車場に戻ってくるというのがオーソドックス化と思いますが、黒部ダム観光後に、長野県側に車を移動させてくれるサービスがありますので、黒部ダム観光後の予定に合わせてご検討ください。

リンク マイカー回送サービスのご案内

電車で立山駅に行く場合

まずJR富山駅に行きます。
この富山駅は、北陸新幹線の駅もありますのでアクセスしやすいです。
そこから、富山地方鉄道の立山行に乗車し、立山駅に行きましょう。
電車の本数が少なく、1時間に1本程度しかないので注意しましょう。
また、乗車時間は約90分間です。

あらかじめ富山駅前のビジネスホテルなどに前泊しておくと、余裕を持った黒部ダム観光ができます。

黒部ダムの周辺の高級ホテルに宿泊するのもありですね。

富山県全体で高級旅館をお探しならこちらの記事がおすすめ

(2)ケーブルカー(立山駅→美女平駅)

立山駅から美女平まで標高差500m、最大29度の急斜面を2台の車両がつるべ式に昇降しています。
距離にして約1.3kmです。
つるべ式というのは、2台の車両が一本のケーブルでつながっていて、1台が下りていく力で、もう一方の車両が上がっていく、動力を必要としない環境にも優しい乗り物です。
20分間隔で運行しており、片道運賃は、大人960円、子供480円です。
車窓から立山山麓の高原など、のどかな風景を見ることができます。
定員120名です。座れない人もいれれば、けっこう乗れます。

それでもシーズンの土日や長期休暇となると、ものすごい行列になります。
切符売り場も行列、ケーブルカー乗り場も行列です。

ケーブルカーは事前予約できる

富山県側からアクセスする場合、最初の難関は、ケーブルカーの切符売り場の行列と、乗り場の行列です。 これを回避するには、WEB予約で事前に切符を取っておくというものです。
現地では、自動受取機で切符を受け取ることになります。

リンク WEB予約の切符

(3)立山高原バス(美女平駅→室堂駅)

ケーブルカーで美女平駅に到着したら、きっぷうりばで乗車券を購入し、すぐバス乗り場の行列に並びます。このバスは予約ができません。
美女平駅から、室堂駅まで23kmの距離を50分かけてバスで行きます。
大自然の中を走りますから、車窓からの景色を眺めるだけで、旅行気分が盛り上がります。

ブナ坂、滝見台、上ノ小平、弘法、追分、弥陀ヶ原、美松、天狗口、天狗平のバス停を経て、終点「室堂」まで行く。
黒部ダムに行くなら、もちろん「室堂」まで行って下さい。
登山する方などは、途中で降ります。
車内にトイレはない上に、50分と長い時間バスに乗るので、事前に必ずトイレに寄っておきましょう。

(4)立山トンネルトロリーバス(室堂駅→大観峰)

全長3.7km、室堂から大観峰に行く「立山トンネルトロリーバス」に乗ります。
真っ暗なトンネルを10分ほど走ります。
中間点にあるバスのすれ違いスペース辺りが「立山直下」のようで、この600m上に立山の山頂があるそうです。
見た目はバスですが、空中に張られた電線(架線)から電気を受け取り、モーターを回して走行しています。
バスと電車が合体したような、ユニークな乗りものです。
電気なので、トンネル内に排気ガスが溜まることがなく、比較的自然に優しい乗り物です。
昔はディーゼルバスだったから、排気ガスが滞留して問題になったんだそうですよ。
日本では現在、ここ「立山黒部アルペンルート」でしか乗ることができません。

(5)立山ロープウェイ(大観峰→黒部平)

全長1700m、大観峰と黒部平を結ぶ立山ロープウェイは、途中に支柱がなく、1本のメインケーブルでつながっています。
このタイプでは日本最長ロープウェイなんだそうです。
ロープウェイから見る雄大な景色は、かなり絶景です。
しかし、このロープウェイは、いつも混雑しているイメージです。
改札には早めに並んで、窓側の良い場所を確保して絶景を楽しみたいです。
ロープウェイは後ろ側の窓際の景色がおすすめです。
ロープウェイに慣れた人でも、出発した直後、高さにびびってしまいます。

(6)黒部ケーブルカー(黒部平→黒部湖駅)

全長800m、黒部湖と黒部平を結ぶ黒部ケーブルカーは、真っ暗なトンネルの中を、5分ほど乗っていると到着します。
景色は全く見えることがなく、中間点に、反対側のケーブルカーとすれ違うスペースがあるくらいで、面白みはありません。

黒部湖に到着すると、いよいよ黒部ダムに到着です。

(7)黒部ダムを観光する

富山県黒部川上流に建設された日本を代表するアーチ式コンクリートダムで、日本で1番といっていいほど人気のダム観光地です。
周辺は3000m級の山々に囲まれており、四季折々の自然の表情を楽しむことができます。
6月下旬~10月中旬に限られているダムからの放水の迫力は見事です。
晴れた日には放水に虹がかかることもあり、その美しい眺めも人気です。
また、日本で最も高所を運行する遊覧船である「ガルベ」は黒部湖を30分かけて1周し、湖上からしか見ることのできない黒部の景色を、心地よいアルペンクルーズで満喫できます。

リンク 立山黒部アルペンルート(黒部ダム)公式サイト

(8)関電トンネル電気バス(黒部ダム駅→扇沢駅)

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黒部ダムをたっぷり観光した後は、全長6.1km、乗車時間16分、扇沢と黒部ダムを結ぶ関電トンネルトロリーバスに乗ります。
電気で動いているので、排気ガスが出ないのが特徴です。
見た目はバスですが、電車に分類されるため、ナンバープレートはありません。
ほとんどが真っ暗なトンネルを走るため、面白みはありませんが、乗り心地は良いです。
このトンネルは、黒部ダム建設のために掘られ、資材や人を運んだものなんだそうです。

まとめ

車で黒部ダムに行きたい場合、自家用車で黒部ダムに行くことはできないため、富山県側からアクセスする場合は、立山駅前の駐車場に停めてケーブルカーに乗っていきましょう。その後、この記事で紹介した通り、いろいろ乗り継いで行きます。
また、長野県側からアクセスしたい場合は、扇沢駅前の駐車場に停めて、関電トンネル電気バスに乗って行きましょう。